ツアーバスという名のベースキャンプ   ~ツアーバス製作編~

2007年9月、ツアーバスを作ろう。
ツアー参戦の決意の後、一番最初に取り掛かったことである。
クラブ開発・プロ販促をしていて一番不自由を感じることは、製造の全てを工場に依頼しているということだ。
もちろん社内でも、簡単な組立・調整はできる。
しかし、それはあくまで応急処置程度のものである。
パーツ、部材、機械、その全てにおいて充分に完備されたものが欲しい。
そしてそこで得るノウハウを全て、次へ繋げていきたい。
イメージは、峻厳たる高山の登頂を目指し、登頂隊が設営するベースキャンプである。
登頂隊にはさまざまなメンバーがいる。
隊長、隊員をはじめ、シェルパ、チームドクター、無線担当……。
全員が「登頂」というひとつの目標に向かって全力を尽くす。
しかし、ただ闇雲に全力を尽くすわけではない。
登頂隊メンバーの体調、天候、他さまざまな要因を十分に分析し、戦略を決定し、行動に移す。
   

予期せぬ変化に対しても機敏に対応し、人の命と目標にしっかりと向かい合いながら、決断を下していく。
その全ての決断の基点となっているのが、ベースキャンプだ。
 得た経験は次回への新たな礎となり、再び設置されるベースキャンプ内で下される決断の、大いなる糧となる。
 登山のあらゆるノウハウ、経験、情報は、全てこのベースキャンプに蓄積され発信されていると、そう言っても言い過ぎではないように思う。ゴルフクラブを作るという事は、つまりそんな事ではないかと思っている。
どんなに凄いクラブを開発したとしても、それが完璧であるはずが無い。
だからこそ面白い、だからこそやりがいがある。
 経験は蓄積され、より高い頂を目指す新たな開発の糧となっていく。ツアーバスがAKIRAのベースキャンプとなって、全国を移動するということ。
それは、AKIRAが得る経験の蓄積、礎の構築、新たな決断と情報の発信が、全国中で行われるということだ。
ここからの発信は、いずれゴルフクラブ製作のノウハウの全てとなるだろう。
この考えが、かなり極端であることは承知している。
全ての真意を伝えるために、また、理解を得るために、時間がかかるであろうことも承知している。
しかし、私は確信している。
AKIRAというゴルフクラブの将来はこのバスが鍵を握っているのだ、と。



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